筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会は2018年3月31日をもって活動を終了しました。

引き続き、筋膜性疼痛症候群(MPS)及び疼痛治療に関する研究は、一般社団法人 日本整形内科学研究会(JNOS)にて実施しております。詳細はホームページを参照ください。

診断基準

Dr.David Simonsが1999年に「Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual 2nd Edition (筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル 第二版)」にて発表した筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準は以下の通りです。

必須基準

  • 触診可能な筋肉の場合、そこに触診可能な索状硬結があること。
  • 索状硬結に鋭い痛みを感じる圧痛点(部位)があること。
  • 圧痛点を押した時に、患者が周辺部分を含む現在の痛みは圧痛点から来ていると感じること。
  • 痛みにより体の可動範囲に制限があること。

確認すべき観察事項

  • 目視可能または、触診でわかる局所的な単収縮(筋肉の収縮)が所見できるか?
  • 針を圧痛点に刺すことにより、局所的な単収縮が所見できるか?
  • 圧痛点を圧迫することにより、周辺筋肉で痛みや痛みでは無いが何らかの感覚を感じるか?
  • 索状硬結の圧痛点における自然状態での電気活動を観測するために、筋電図を取得、観察する。

現在MPS研究会では、超音波検査装置(エコー)を用いる事により、この診断基準を更に発展させた新たな診断基準を策定中です。

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