筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会は2018年3月31日をもって活動を終了しました。

引き続き、筋膜性疼痛症候群(MPS)及び疼痛治療に関する研究は、一般社団法人 日本整形内科学研究会(JNOS)にて実施しております。詳細はホームページを参照ください。

治療

根本的な治療法は異常なfasciaを解消することです。異常なfascia発生をしている血流の悪さによる酸素欠乏状態を解く事により、ブラジキニン等の発痛物質の発生を止めます。また、異常なfasciaによる痛みを解く事により脳、脊髄による反射によって発生した関連痛も解く事ができます

治療方法

異常なfasciaを解消するために用いられている主な治療方法は以下の通りです。

当研究会ではいずれの治療方法においても、超音波検査装置エコーを使って、異常なfasciaをより安全、確実に解消を行う技術の研究を行っております。

 Fasciaリリース(注射)

27ゲージ,19mm又は38mmなどの注射針を使い、生理食塩水、0.5%塩酸メピバカインなどの局所麻酔剤を異常なfasciaへ注入します。

Fasciaリリース(鍼)

東洋医学の鍼治療で用いられる鍼を使用してfasciaの重積を解消します。サイズは、径が0.12㎜から0.30㎜、長さが40㎜から75㎜のものを、異常なfasciaの部位や程度などによって使い分けます。

Fasciaリリース(理学療法、徒手療法)

異常なfasciaを理学療法(運動療法)、徒手療法などを用いて解消する治療方法です。

リラクゼーション・認知行動療法

病変部を直接治療せずとも、病変部に影響するfasciaや関連組織を十分にリラックス(リラクゼーション)させることで、病変部から生じる痛みを緩和することもできます。これを間接法といいます。不安の除去や心理的効果は、全身の緊張緩和、あるいは病変部からの痛み刺激の脳の感じ方に影響し、症状緩和に寄与します。

尚、当研究会では超音波検査装置(エコー)を使って、異常なfasciaをより安全、確実に解消を行う技術の研究と研鑽を行っております。患者自身もエコー画像を見ることで、自身の病変部を認識し、リハビリテーションや運動療法、さらには認知行動療法にも繋がる可能性があります。

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