MPS研究会 第6回学術集会 報告

筋筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会では2010年10月16日土曜日、17日日曜日の両日、新大阪にて第6回 学術集会を開催しました。

10月16日 土曜日

初日は、「痛みとは」と題して滋賀医科大学 生理学講座 統合生理学 小山なつ 先生より特別講演をいただきました。

この講演の中では、痛みの伝達経路や神経性炎症などについての御自身の御研究の発表と、一般的な痛みの分類、痛みの伝達様式などの生理学の基礎知識を発表していただき、改めて基礎知識の整理などをすることができました。

10月17日 日曜日

症例検討会

症例検討会

二日目は、症例検討会が行われました。

この中では会員が実際に治療にあたった各種症例が紹介され、それに対する質疑応答、考察などが活発に意見交換されました。

[発表内容]

  • 筋攣縮・虚血・疼痛・炎症の因果関係
  • トリガーポイント治療において針(鍼)の穿刺部位をどのようにして決定したらよいか ―特に圧痛の評価について―
  • 間欠跛行について
  • 悩ましい慢性痛
  • 変形性股関節症とトリガーポイント
  • 生活指導が有効だった症例 (頚性めまい症)~MPSの診断と原因に関する考察~
  • 外転制限を伴わない肩の痛み

総括

二日間の学術集会を通して、痛み、筋筋膜性疼痛症候群に対する基礎知識を改めて整理すると同時に、普段は機会を得ることが困難な、痛みの治療に関する議論、情報共有を行う事ができ、非常に有意義な学術集会となりました。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会では、今回のような学術集会を始めとする場で痛み、筋筋膜性疼痛症候群に対する理解を深め、治療技術の発展の為、共に研究を行う医師を募集しています。詳細は入会についてを参照願います。